9月の絵日記へ 
       
      
       
      August29 
       
      下駄履きが似合う町、浅草に行きました。駒形の「どぜう」とか、今半の「牛なべ」とか美味しいものいっぱいの町だけど今回は・・・ 
      
      
        
          
              
            隅田川沿いの土手をぶらぶら・・・川風が気持ちいい〜 | 
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            雰囲気のあるうなぎ屋で美味しいうなぎを食べました。(右上の写真) 
            ・・・うなぎを食べて、劇場や映画館の並ぶ界隈に出し物を見に行くと木馬館では、梅沢富雄をシャープにしたような××孝夫(名前忘れた)の座長公演をやっています。12時半から始まって3時半まで。すでに2時半をまわっています。 
            「入場料もったいないよ」 
            「交渉してみる」 
            その結果、1人分で3人入れてくれて、満席のところ通路に椅子を並べて臨時の座席を作ってくれた。(やっぱアサクサ!) 
            横浜では三吉橋の袂にある三吉演芸場にごくたまに行きます。お客さん(大衆)をいかに喜ばせるか研究されてます。何十年も同じ出し物でがんばっている有名俳優も尊敬されたりしていますが、この大衆劇団は30日興行で、出し物が日替わりするなんてすごいことです。 | 
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            | 芸術もいいけど大衆芸能もいいね! 舞台のきれいなお姐さんたちはみんな♂です。 | 
           
          
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      舞台が跳ねて帰るお客さんを道端で見送るお姐さん方。向かいになぜか消防車が止まっています。火消し(粋だね)もちらほら・・・ 
      公衆トイレでボヤ騒ぎだって(やっぱアサクサ!) 
       
      「隅田川の遊覧船に乗ろうか」 
      "隅田の渡し"はやっていなくて、土手をテクテク歩いて風に吹かれて・・・ 
      「疲れたのであんみつ食べようか」 
      また仲見世通りまで戻って「舟和」に入り、メニューに無いけど「宇治金時にアイスクリーム乗っけてくれる?」と言う注文に快く答えてくれる。(やっぱアサクサ) 
      カキ〜ンと冷えた頭でまたぶらぶら・・・和太鼓の店など冷やかしました。 
      以前「花一座」で「八丈恋歌」の芝居をした時に「太鼓買おうか」と探して来たのに閉まっていたお店です。大きなものから鼓まで色々な太鼓があって、すてきです。 
       
      夜は上野に出てお寿司を食べよう、と言っていたのに、「馬刺し」「舞鶴の岩牡蠣」(おォ金井さんのところから来たのか!)などと言う魅力的なメニューを見てしまったら入るっきゃないっ! 
      「いらっしゃいませ」 
      しかしイメージとかなり違う雰囲気でイタリアンのシェフといった風体のオーナーが出現して、「店は昨日おやすみでしたので、全部今朝築地で仕入れたものばかりでございます」なるほど新鮮。しかし、前の日が休みでなければどうなの? 
      カンツォーネからクラシックにBGMは変わり、出てくる料理は、美しく盛られていましたが、品が良すぎて・・・ 
      「ここはアサクサじゃァ!」くだを撒きたくなりましたが、酔うほど呑めないで店を出ました。 
      いつも私達は「犬も歩けば・・・」式の遊びなので、棒に当たることも当たらないことも・・・。 
       
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      August27 
       
      最近のBBQは上品で私好みです(^^; 
      呑みつぶれる人もいなければ、くだを撒く人もいない。ベテランの指導の下新人が野菜を洗って刻み、BBQ経験10年というOBがかまどを仕切って上手に焼いてくれます。味付けも上々。 
      従ってみんなは久しぶりに会った人たちと楽しくおしゃべりができると言うもの。  
      大人になったんですね。 
      
      6月に結婚したばかりの新妻mzkiちゃんも幸せそうな顔を見せに来てくれました。静岡直送のロールケーキも美味しかったし、Fくん研究の「とうもろこしのたれ」もなかなかでしたよ。 
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      August26 
       
        
      今朝は森林公園の池にカモが久しぶりに来ていました。私達を見つけると近づいてきます。去年この池で生まれた子たちです。久しぶりに池が明るくなりました。 
       
      生物の力って大きい、この子達がいるといないとでは、池の明るさがこんなに違うんだ。人間も含め、いろんな生物によって自分も生かされているんだと思います。 | 
    
    
      
    
    
      
       
      August19 
       
      ローカルな雰囲気が学生時代とあまり変わらない風景は、環状8号線の陸橋から大井町線を見たところです。暑さでクラクラしながら某有名美術大学の進学相談会に行きました。 
       がんばっている受験生の入試対策の為、毎年夏休みに開催されるので、仕方ないんですが、真夏の炎天下出かけるのは年々億劫になります。特に、持ち帰る資料の重さがハンパでない。年々重くなるのはどういう訳でしょうか。持って帰る人の気持ちなんかどうでもいいんでしょうか。一体どれだけお金をかけているんでしょうか。こんなことをしていたら美大は滅亡します。 
      昔と変わらない風景と、発展しない駅前と、立派なパンフレット。。。 
      複雑な気持ちで母校を後にしました。 
      
       
      August18 
       夏期講習もあと10日を切りました。ここは山寺かと思うほどの蝉の大合唱と、カルトンに鉛筆を走らせるカリカリカリカリ・・・という音だけがアトリエを支配しています。金曜日とあって、一般の人は来ないので受験生だけ。精神が研ぎ澄まされてゆくような空間もたまにはいいです。 
      もわっとする庭に出てみると、桜の梢でヒヨドリがあついあついと鳴いていました。 
       
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      August15 
       夏みかんの木に止まるクロアゲハ 
       
      今年はアゲハチョウが多いと6日の絵日記に書いたばかりですが、温暖化の影響で 
      神奈川県にはいなかったナガサキアゲハが神奈川の各地で見られるようになったとTVで言っていました。図鑑を見たらそういえば庭にやってくるカラスアゲハの種類と思っていた中にナガサキアゲハらしきチョウも混じっていたように思います。。 
       
      そうか、こんなに身近に温暖化の影響による生態系の変化が目に見えるようになったんだ。森林公園の池にカモが来なくなったのもそのせいかもしれない。 
      カモがいなくなった代わりに、鯉やミシシッピーアカミミガメが繁殖し、いままでいなかったウシガエルの鳴き声が聞こえるようになった。 
       
      尾瀬でも近隣の山に雪が降らなくなったため、鹿が増えすぎて尾瀬沼のある植物を食べつくし、その花を食性にしていたヒョウモンチョウが絶滅したそうです。異変が身近な昆虫や植物のなかにも浸透しているっていうのは怖いですね。 
       
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      August13 
       
       数日来の雨で水が溢れ、ジャングルのようになった山道の脇に飛び込んだダンはもう夢中!沼地やヤブをドロドロになって駆け回ります。いつも森林公園を自由に走り回っていますが、こんなに楽しそうなダンは見たことがない。年に一回、千年池に連れてきた時だけです。 
      これが動物本来の姿かと感動。私達も人間本来の気持ちを取り戻すささやかだけど大きな一日です。 
       
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      August8 
       
       2階からYマキさんが「夕陽がきれいですよ」と知らせに降りて来てくれたのでカメラを持って上がり窓からバシャ!「おおドラマティック!」 
      Yマキさんは真悟さんと二人展をしたこともあり、6月からアトリエでデッサンを勉強している。彼の月の写真はなかなか面白い、昼間の月だそうです。800ミリの望遠レンズで撮るんだって! 
      また、今月からデッサンの勉強をしている超美人のBさんは、真悟さんが結婚式を挙げた保土ヶ谷教会で、「真悟さんが行っていたアトリエ」を紹介してもらったとか。 
      真悟関係者が増えてます。 
       
      当の真悟さん、現在NYで活躍中。日本に帰ると決まって顔を見せてくれる、その律儀さが交友関係を豊かにしているのですね。 
      作家には二通りのタイプがあって、真悟さんに代表されるAタイプは社交的、個展やグループ展のオープニングパーティには必ず出席し、顔を売る。つまりパーティに来ている評論家や美術記者など関係者に知己を得て、自分の個展の時に来てもらったり、関心を持ってもらう。 
       
      広吉先生に代表されるBタイプは、まったくAの逆、人のオープニングパーティどころか、個展にさえ行かない。人付き合いを極力避ける。何故かと言えば、制作の時間を取られる上、時に、不毛な会話に悩まされ尾を引くことも。。。従って個展の時もオープニングパーティなるものをしない。要するに偏屈なのですね。 
      Aタイプは、現代美術家に比較的多い。Bタイプは古い芸術家なのかも。。。 
       
      これからの人は余分な干渉を受けない程度に上手に人と社交して下さい。 
      ホントはプロデューサーやパトロンが必要なんです。優れた芸術家を育てるための。 
      これからの人はそういうことも考えて自分に出来ることをやってください。 
      みんなで良くなるために。 
       
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      August6 
       降り注ぐ太陽の下、柿、栗、桜の木々の梢で一斉に鳴く蝉の声に真っ盛りの夏と同時に終わりも感じます。生まれたばかりで短い生を鳴き尽くして終わる哀切がそう思わせるのかもしれません。 
       
      今年はアゲハチョウが多いです。特に黒色のものが。カラスアゲハ、アオスジアゲハ、シロオビアゲハなど4種類くらい飛んできます。昆虫の大好きな隆ちゃんのお母さんもアゲハが多いですね、と言っていました。 
      実生から育った小さなみかんの木に2匹の幼虫がほとんどの葉を食べつくして育ち、ハラハラしました。この子達が羽化するまで小さな木は食料を提供できるだろうかと。 
       
      のどかな昼下がり、みどりの草が光る庭に、2匹のアゲハチョウが上になり下になりひらひら飛んできました。恋人同士なんだね、楽しそうだね、夢の様な光景にうっとりしていると、さっきから狙っていたらしいダンがジャンプして、パクッ! 
      「なんてヤツだ!」と広吉先生。  
      一瞬の出来事でした。難を逃れた一匹は悲しそうによろよろ飛んでいきました。 
       
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      July26 
       
       いつかのペコちゃん、2歳4ヶ月です。カメラを向けるとポーズしてくれました。アトリエOGのトモコさんのお子さんです。トモコさんも素敵なお母さんになりました。ペコちゃんにもそろそろお絵かきを習わせようかな、と近所の絵画教室を2つ見学したけどやっぱりアトリエみたいなところはないので、もう少し大きくなったらアトリエに来ようねって言ってくれてうれしかった。 
       
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      July23 
       
      一時代の仲間  
       
      「芯の会展」にはいっしょに受験した仲間や、同窓生など久しぶりにOB,OGが来てくれて、思わずなつかしい…。 
      小太郎さんもお絵かき掲示板に絵を描いてくれました。(見てね!) 
      OLになった人、大学院を目指す人、就職活動中の人、まだプーの人、様々ですが、みんな夢と向き合ってがんばってほしい。唯一の財産は若いと言うことですから。 | 
    
    
      
       
      July20 
       
       夏期講習が始まりました。「りんごはここに角があるんだよ」と広吉先生がお手本を、、、。毎年毎年受験生のみならず描く人は皆『りんご』には苦労しますよね。「うん、うん」とどこかで頷いているのは先輩たちでしょう。 
      「球とりんご」で、基礎の大切さがわかります。 | 
    
    
      
       
      July18 
       
       「芯の会」第一回展の展示ができました。この8人は若手の中でも本格派です。写真の不思議な額のような箱のようなものは上野君の作品です。これは間近に見ないとわからないでしょう。手に取ったりさわったりしてほしい。 
      作品というものはやっぱり写真や映像ではわからない。画肌が呼吸しているとか、技法を積み重ねたプロセスとか、黒の中の青、白の中の青とか、さまざまなニュアンスが作者と見る者の間を大気となって交流する感じとか、平面の中にある無限の広がりとか。。。 
      個性の違う8人の作風をゆっくり楽しんでほしい。  
      そして彼らの行く手を見守ってください。 
      ふらりと現われた藤田君、面倒な仕事を片付けて駆けつけた上野君に、広吉先生は熱く語っておりました。 
       
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      July2 
       
       t梅雨の合間のきれいな夕焼けです。 
      画面には写っていませんが、うっすらと富士山も見えて気持ちが晴々しました。 
       
      今から30年前、広吉先生初めての個展は銀座の「文藝春秋画廊」。みゆき通りと並木通りが交差する、一番銀座らしいところ、2階まである大きな画廊です。200号の大作を始め、60点以上の作品を並べ、壮観でした。そこで、なんと200号を買ってくださった方がこの本(写真下)の著者、岸本武(きしもとぶ)さんです。本名は「たけし」で、奥様の話では、そのむかし、ペンネームを考えていて、「○○兵衛」とか、「○○右衛門」とか立派な名前をどっさり、何日も考えてもどれもしっくりいかずに「たけし」を「ぶ」と読むことに決めたそうです。(笑) 
      自称「中小企業の社長」の「ぶ」さんは、その200号を買ってから会社がどんどん大きくなった、この絵は開運の絵だ、と言って、買ってから10年後に、見たこともないほど太くて立派な日光杉の床柱をど〜んと使ったでっかい床の間に飾ってくれました。 
      やわらかい真っ白な無垢の木肌に囲まれた絵は浄土のようです。(嬉) 
        
      『ピンク色の転校生その少年の日の甲子園』。ユニークなタイトルの小説は、NHKドラマ脚本賞で佳作に入選した「ぶ」さんの少年時代を綴ったものです。夏目漱石の「坊ちゃん」と「二十四の瞳」を足したような本。 
      これもまたユニークな「東商瓦版」は会社発行の新聞。ほとんどの記事は「ぶ」さんが書き、編集しています。「車の居酒屋・整備の東商」「ブレーキから見るのはヤブ医者です。今は車も脳(コンピューター)の整備から」とキャッチコピーのような見出しに引き込まれます。「プロ野球式経営論」など紙面の中でこの本の中の少年のように今も暴れているのです。 
      野、山、川、自然の中でドロと汗と喧嘩と恋と相撲と野球と友達と先生と。。。全部詰まったきらきらとした少年の日・・・。会社の経営論も哲学も、この少年時代に培われたものなんだなってわかります。 
      いつか、NHKでドラマ化してくれるといいなあ。これから子どもを育てるお母さんに見てもらいたい。子どもは遊びや体験を通して智恵を身につけてゆくことや、生き抜く力を獲得してゆくことを学んでほしい。 
      読んでみたい人はお貸ししますのでアトリエまで。買って読みたい人は小学館スクウェア、952円+税です。 
       
       
       
      
       
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