あとりえ絵日記
2005

              10月の絵日記へ


September30

飯田橋の「ギャラリー52」で開催中の武井君の個展に行きました。
お昼頃東西線の大手町に着いたので、急に思い立って反対側の電車に飛び乗り、門前仲町で降りました。

つい先月、お盆休みに富岡八幡宮の夏祭りに来たばかり、なんだか自然に足が向いたのです。
深川不動尊の参道と境内を抜け、八幡宮の境内のベンチで静かな時を過ごしました。祭りの人ごみと喧噪がウソのように落ち着いた佇まいを見せていました。


個展会場に着くと、丁度上野君が帰るところで入れ替わりになりました。
1年間フランスで絵描き三昧の日々。。。武井君にとっては最高に幸せな時間だったと思います。“夢のような1年”だったと武井君も言っていました。
作品は、相変わらず厚塗りですが、削っては描くと言う技法がさらに加速して、垢抜け、色彩も今までになかった美しいブルーや、イエローが現われて見ごたえのあるものになっていました。

ぜひぜひ皆さん見てください。
絵の大好きな少年が大人の画家として脱皮する瞬間を見逃す手はありません。

帰りに東急ハンズでダンの迷子札を注文、来月結婚する人へのプレゼント、ウエッジウッドのペアワイングラスを買って帰りました。

September26


いが栗と一緒に栗の木から落ちてきた鳥の巣です。口径が12cmくらい
なのでメジロかムクドリか、ほとんど天然素材で出来ていて素敵です。
どんなにかかわいらしい小鳥が育ったのでしょうか。
幸せになった日でした。



September22

    秋まてば 朝はあさやけ 夕はゆうやけ

秋は空が綺麗です。
地方の美しい自然と暮らしを紹介するNHK番組で、毎日河の中洲で
絵を描いている人も、秋が一番ここの風景が美しいと言っていました。
短いけど楽しみな秋です。

September20


工事が始まって一ヶ月くらいです。駅から来ると、アトリエの看板のある電柱の左手前の、ずっと空き地になっていたところで、アトリエの子どもたちが良く木苺を取りに行ったりしていました。その他、すずかけの木や桜などもあったのがすっかり取り払われてしまいました。
10軒の家が建つ平面図の描かれた看板がフェンスにかけてあります。

さらにその手前の大きな駐車場も家かマンションが建つそうです。そこには大きな銀杏の木が数本あって、駅から見学の人が電話してくると道案内に目印として重宝していましたが、やがて伐られてしまうのでしょう。
このあたりは戦後、米軍が接収していたので、環境が保たれていました。30数年前に元の地主に返還になって広々した米軍ハウスの跡地にマンションや建売が建ったけれど、ここ20年はほとんど変わらないで来ました。でも、このところ急激に家が建ちはじめ、あれよあれよという間に住宅展示場のようなおしゃれな家が増えました。

今も昔もアトリエは取り残されたように、やたら大きくなった栗の木にひっそりと隠れて佇んでいます。

September18

木陰でスケッチ

馬の写生会です。昨年は馬が馬場に出ていなかったので、今年こそ自由に遊んでいる馬を描くぞ、と事前に確かめると、午前中は出ていると言う返事だったので、お弁当を持って出かけました。
ところが、10時半ころ着いたのにもう馬は厩舎の中、あれれ?
理由を聞くと、馬は暑さに弱いので早めに仕舞ったそうで、その時の状況で判断するとか。
そうか、仕方ない。今年も厩舎の前で絵を描くことに。。。
ところが、しばらくするとさらに奥の方に馬を連れて行ってしまったのです。あ〜ァ。
唖然としていてはいけない。木陰のベンチに移動して周りの樹や風景を描くことにしました。お弁当を食べ、本日は乗馬デーとあって、馬車に子どもを乗せたデモンストレーションを見ました。
・・・が、アトリエの子どもたちは、「馬がかわいそうー」というのです。この暑い中、焼けた砂の上を重い鉄の馬車に子どもを5,6人乗せて馬場を何周もするのですから、確かに馬は可愛そうです。

乗りたいとおやにせがんで行列を作る子どもたちと、かわいそうと言う子ども。。。アトリエの子どもたちはやさしいんだな、と思いました。

広い公園では、どんぐり拾いをしたあと、ドッジボールや大縄とびでくたくたになるまで遊んで、最後は笹舟の作り方を覚え、池に浮かべて競争しました。

計画通りにはいかなかったけど、子どもたちの疲れて満足そうな顔を見て、「よし、来年も行くぞ」。


September17

真鳥友理子展大盛況!!

高校時代のお友達、大学時代のお友達、吹奏楽の仲間、バイト先のお友達、ご近所さんから北海道のおばあちゃんと叔母さんまで来て下さって皆さんほんとに有難うございました。
友理子ちゃんの人柄でしょうか、毎日大勢のお客さまで人が切れることはありませんでした。
そしてみんながみんな美しい鉛筆画に魅せられていましたよ。
大忙しでしたがうれしい悲鳴といったところでしょうか、張り合いがありますね。
馬の写生会で留守をしている間に来て下さった方々、お茶を出せなくてごめんなさい。地図を頼りに道に迷いながらこんな山の上まで訪ねてきてくださった方々(結構いましたね)懲りずに又来てください。
皆さん、これからも友理子ちゃんをよろしくお願いします。。。


September13

上野君が美味しいプリンを差し入れて真鳥友理子展のオープニングです。
広吉先生がウィーンアカデミーで勉強してきたドイツ式デッサンを教えて二十数年、こんなにすばらしい作品を描く人材が育ったことがうれしいです。
鉛筆の色と線の美しい友理子ちゃんの作品をぜひ見ていただきたいな。モティーフと向き合う気持ちの大切さも感じ取れるでしょう。

September11


空は確実に秋。。。
暑い夏を乗り切ってやっと涼しい風に逢えるとうれしいです。
でもまだ暑い〜!
写生会は18日(日)に変更しました。山元小学校の運動会と重なったためです。
お弁当を持って、どんぐり拾いや大縄跳びなどの遊びも企画しています。秋の小遠足ですね。

最近森林公園の周辺にはマンションが増えたので人口も増えました。ペットOKのマンションが多く、犬も増えました。
土日は混み合ってますが、ものともせずダンは走り回っています。見慣れない犬を見つけると、ダンがトラブルを起こさないようにいつも注意していますが、新人を見つけるとダンはひとりでご挨拶に行っても「これはまずいな」と思うとユーターンして帰ってくるおりこうさんです。

昨日、ミニチュアピンシェルを連れた人がダンと私を見比べて「この子のお母さんですか?」と聞くので、「はい」と言うと「ああ良かった」と。この前来た時他のお母さんと、この子は捨て犬かしらと心配して、食べ物をあげても食べないし、どうしようと相談していたのだそうです。

なんせ森林公園で一番自由に走り回っているんですから知らない人が見たらそう見えるかも。。。
そのお母さん、安心して「のびのびしてほんとに幸せね・・・」と言ってくださったのでこちらもほっとしました。
たまに危険だから放さないで下さい、と怒られる事があります。そんな時は「すみません」とすぐ繋ぐようにしています。
でもほとんどのお馴染みさんはダンはじめ放れている犬は安全なことは良く知っています。安全でない犬は繋いでいるのです。


September6


トチノミ、どんぐりなど木の実が落ち始めました。秋ですね。今朝拾ってきた木の実は瑞々しく綺麗な色で、形のかわいらしさもあって、しばしみんなで見て、さわって、おしゃべりして楽しみました。小さな感動がいっぱいあったよ。
17日は根岸森林公園にお弁当を持って馬の写生に行き、木の実をたくさん拾ってきます。そして10月のギャラリーは馬の写生画とどんぐり工作の展覧会です。
季節のめぐみを肌で感じて来たいですね。


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