あとりえ絵日記
2004


10月の絵日記へ


September 30

ニューヨークから真悟さんが帰ってきました。
来週からhino galleryで個展をするためです。話の中で、インタビュー記事が乗っていると言うガデンコムと言うサイトを教えてもらいました。ちょっと見て、「長い紹介記事でよかったね」などと話して、真悟さんはこれからギャラリーのペンキ塗りを手伝いに行く、夜は義理のお父さんの誕生日で食事をするんだけど、プレゼント何がいいかな、お父さんは骨董が好きだけど高いし…、Tシャツも好きだからアップルのTシャツにしようかな。と帰って行きました。
夜になって時間が出来たのでゆっくりインタビューを読んでいたら・・・

サムフランシス展ポスター
「エーッ!真悟さんのお父さんって、サム・フランシスだったのー!」
と思わず叫んでしまいました。
そうです。サム・フランシスと言えば20世紀後半を代表するアメリカの抽象表現主義の画家ではないですか。世界的に活躍し、日本でも出光美術館はコレクションしてるし、人気も高い。。。
お父さんは抽象画家で10年前に亡くなっていて、お母さんはビデオアーティストと聞いていたけど、そういえばお父さんの名前は聞いたことがなかったっけ。
七光に頼らない、そういうところが真悟さんのいいところなんですね。

びっくりしててはいけない。真悟さんの個展の紹介をしなければ・・・
この夏ニューヨークで描いた力作です。
hino gallery で10月4日(月)〜23日(土)まで。金と土の午後2時からは真悟さんのチャーミングな笑顔に会えますよ。

是非皆さん見に行ってくださいね。


September 29

昨夜は十五夜さん、きれいな月でした。

今朝は真っ赤な朝焼け、町はオレンジ色に染まっていました。

September 28



ムクロジの枝
ねえこれなんだかわかる?」って誰彼かまわず聞きたくなっちゃうこの実。。。
実は羽根つきの玉をとる実なんです。青い皮をむくと中から黒くて硬くて丸い実が・・・「おう!」ここでみんな感動。

子どものころ、お正月といえば羽根突きでしたね。(共感する人も少ないかも・・・)



September 26


こんなに大きくなってもお母さんガモはつきっきりでやんちゃな子どもたちを見守っています。えさを食べるときも自分は食べずに見ています。そのけなげな愛に頭が下がる毎日です。
    
岸にあがってあそぶコガモを池の中から見守るお母さん

September 24


搬入された作品
桑田コレクションの第一回目は森田英二(もりたえいじ)と井上員男(いのうえかずお)にしました。二人ともまとまった点数があったからです。作家の作品はやはり重いなと感じます。選抜展とは違った雰囲気を感じ取ってください。
今日は写真を撮りました。

September 22

アトリエの生モチーフは多くが悲しくも腐る運命にあります。今日もプ〜ンと小さいハエが飛んでいたので、お皿の果物の中から傷んでいたりんごと梨を捨てました。無造作にお皿に残った果物を見ると絶妙のコンポジション!
これはしばしば経験するのですが、モチーフを描きやすいようにかっこよく構成した後、別の角度から見ると、意図しないダイナミックな空間が出ていたり、美しかったりすることがあります。
これは無作為の美。。。無意識で作り出すことが多いけど、修練の果てに勝ち得ることもあるから面白い。

フルーツコンポジション

September 21


馬の博物館裏門
桑田さんが10月の「桑田コレクション展」に出品する絵を搬入しました。絵と向き合った日々の話などあれこれ聞いて、案内状のはがきにはちょっと書ききれないぞ、と思いました。絵と人との関わりや出会いには一つ一つドラマがあります。私たちは絵を描く側の人間だけど、見る側(買う側)のスタンスとかココロとかわかるとホントに勉強になります。双方とも真剣勝負なんですね。


September 19

展覧会最終日、さとちゃんのご両親と、盛岡のご祖父母が来てくださって、2時間近く話がはずみました。何の話かはさとちゃんには内緒!(くしゃみ出た?)なんだかぽっと体のどこかがあったかくなって、誰もが大切にしたいことっておんなじだって思いました。昨日も宗吾君と、大切にしたいこと守りたいこと(ここにある静かで素直な世界)があるから現実の状況と戦わなきゃいけない、と広吉先生は熱く語っていましたよね。子どもや絵描きを取り巻く環境は悪化しています。純粋なもの、素直な世界、そして夢・・・守ること。それが戦いであり希望です。

夕方仕事帰りのソウスケ君が爆発頭でやってきました。「刀」という名のかっこいいバイクに乗って・・・
勤めて半年、ちょっとやせたネ、
休みの日に夜まで絵を描いて、次の日学校に行っていたあの感覚が良かったから、また絵を描きに来ます、ってうれしいことを。。。

そうそう、佐藤君も来てくれたのね。律儀に、いつもありがとう。
     ↓
こんなに大きくなりました。


September 18


聡ちゃんの学友+さやかちゃん
一人でひっそり来るつもりが・・・と言いつつ取り巻きと共に現われた聡ちゃん、来合わせたさやかちゃんと共にピース!!
ギャラリーにはしばし女子高生のおしゃべりと笑い声が充満していました。

September 17

さとしほ展にお客様が来ました。以前お嬢さんが絵を習っていて、さとちゃんにこのアトリエを紹介したと言うご夫婦。名前を聞いてもにわかに思い出せない。話しているうちに記憶が甦る。

そう、15年くらい前のこと、すぐ結婚して北海道へ行かれたのでアトリエには数ヶ月しか来なかったお嬢さん。確かアトリエのシャンデリアを見てうちのと同じと言っていたっけ、北海道から年賀状をいただいたこともあったな。
ご夫婦はさとちゃんが赤ちゃんの時から良く知っているご近所さん。しほちゃんも時々見かけるとおっしゃる。
お嬢さんを車でアトリエまでよく送って来たそうですがお会いするのは初めて・・・

長くやっていると目に見えないいろんなつながりがあって、それもどこか心の部分でつながっているんだなって思います。

さとちゃんしほちゃん小学1年生から高校2年生までの成長記録

September 16


おとうさんがものともだち
さとしほ展にソウスケくんのお姉ちゃんが現れた。お姉ちゃんによると、ソウスケくんの頭はさらに爆発、休みはバイク乗りまくっているとか。

ヤケにならずにちゃんとお勤めしてね、ソウスケくん。

September 15

さわやかな風、みどりを光らせて少し低くなった秋の陽射しが眩しく揺れる。スズメノカタビラ、オオバコ、イヌタデ、アキメヒシバ、チヂミザサ・・・
雑草とひとくくりに呼ばれる者たちの愛らしさに秋は気づかせてくれる。
その庭をオンブバッタが飛び回る。。。

羊がいっぴき・・・


September 14


もと競馬場スタンド
武井君の絵を思い出す
火曜日は陽子さんが来るので毎週青山フローリストへ行き、陽子さんをイメージして花を選びます。先週は濃いピンクのトルコ桔梗に惹かれ、紫色と白に近いグリーンを混ぜてもらった。本日は小ぶりの真っ赤な鶏頭。こどもに描かせたいフォックスフェイス、白くて丸くて小さい花が枝にかわいいシンホリカリボスも目を楽しませるために購入。花選びは楽しい・・・。

ギャラリーにタイトルカードを貼り、さと、しほの小さいころの写真を数枚アルバムから探して、2日前に撮ったばかりの最新ショットと組み合わせてスチレンボードにレイアウトした。
う〜ん、かわいい。。。
絵とあわせて楽しめますのでみなさまごらんあれ。

September 12

かるがもファミリーの池に別のカップルが飛来しました。どこからくるのか、赤ちゃんガモたちも大人になったらどこかへ飛んでいってしまうのか、賑やかになった池の周りは「かるがもギンザ」化、毎朝「今日も無事だったね、よかったよかった」と盛り上がっています。

アトリエでは聡ちゃん志保ちゃんが遭遇、二人共展覧会出品作品の最後の仕上げ(もちろんおしゃべりは止まらない)。志保ちゃんにタイの写真を見せてもらう。アユタヤの遺跡、現地の高校生との交流、華麗な装飾の寺院、何故かお金持ちの家にはマイケルジャクソン顔のマリリンモンローの像が・・・。金色の天使、白馬(これも作り物)。
邸宅はまるでディズニーランドのよう。
感覚の違いにびっくり!

二人に手伝ってもらって作品の飾りつけが出来ました。
とっても素敵な展覧会です。お楽しみに!

かるがもをみるひとたち



しほちゃんとさとちゃん

September 11


ふうせんおばけ
拓ちゃんオリジナル
男の子は元気がいい。お化け屋敷を作ったり、ダンボールハウスを作ったり、庭でヤマゴボウの実をつぶして色水を作ったり、ダンに水をかけたり、じっと絵なんか描いていません。女の子はおおむねおとなしく絵を描いています。
ところが、大人になると逆転するのか、近頃の女性は行動力があり、溌剌としています。先が見えない世の中だけど、男子諸君目標に向かってがんばってほしいな。

September 10


アトリエはお休み。9月からはさすがに間違え組みが来ませんね。問い合わせに返事を書いたり、レターペーパーを作ったりパソコンの机に向かうことが多い。きりなく仕事ってあるもんです。

さて、休みの日くらい七輪に炭を熾して、煙をモウモウ出して、油の乗ったまるまる太った秋刀魚を焼こうかなと思っていたけど、結局時間がなくなって、簡単にお刺身にしちゃいました。
・・・が、秘伝のタレでビールが美味いっ!


パンを食べる子どもを見守るお母さん

September 7

  かみねんどのことり
 どんぐりごま
  石のキツネ
 
      川上りな 7才
おけいこ雑誌の取材がありました。予約していた生徒モデルさん急に都合が悪くなって、急遽変わってもらった友里子ちゃん、カメラマンの注文に答えてポーズをとる。先生も教えているポーズをと言われ、これも急遽広吉先生に「タクシーで早く帰ってきて!」と電話、駆けつけた先生にポーズをとってもらう。
デッサンのプロセスがわかるようなカット、3ヶ月後にはこんなに上達しますよ、というカットなど撮影して、めでたし、めでたし。。。ふう、疲れた。。。

これは11月下旬からウェブ上で見ることが出来ます。雑誌よりインターネットの時代なんだって。



September 6


森林公園西側の下の公園。入り口は簑沢。広々とした芝生の斜面を走ったり遊具の上に載ったりしてから、ダンはメインステージのひろ〜い公園へ走る。。。走る。。。
池で元気に泳ぐカモの赤ちゃんを確認。日々大きくなる。1羽がみんなと反対方向に行くのでお母さんは大変。睡蓮の葉の上で遊ぶ子どもたちをグエッ、グエッ、と言いながら見守っている。
池を後にゆったりした丘を上ると、きれいに刈り取られた芝生を踏んで、神奈川大学の陸上部が5,6人1グループになってマラソンをしている。次々と走り抜ける若者たちの伸びやかな四肢を見て、ダンの四肢もなかなかだ、などと思う。
ぐるっと正門近くを回り、ラジオ体操に集まってくる顔見知りに挨拶。最後に梅林横のまあるい丘の上で犬友達とおしゃべり・・・毎朝365日。
勤勉、勤勉。


眺め抜群!

September 5


雨にぬれるギンヤンマ
高2の聡ちゃんと志保ちゃんが久しぶりに顔をあわせました。お互いの家も近く、小1の時から一緒にアトリエに通っていた二人ですが、中学のとき聡ちゃんが引越し、高校も別々になってアトリエではめったに会うことがなくなりました。
でも二人はいつもお互いを大切に思っています。
今日はお喋りばかりでちっとも絵が進みませんでした。

その仲良し二人展が14日から「ギャラリー千年池」で始まります。高校生だけどアトリエ歴10年。(現代の奇跡!)
大切な時間をありがとう。

September 4

小学生のときアトリエに来ていた加奈ちゃんが久しぶりに顔を出しました。高校3年生になって美大を受験するためにまた通いたいとか。大きくなってびっくり!
ほぼ同じころ美大受験の勉強をしていた朋子さんから4ヶ月になる赤ちゃんの写真を送ってきてまたびっくり!
さらにその頃デッサンを始めて、水彩、油絵へと進んだ羽田さんが何年ぶりかに奥様と遊びに来て、話が弾みました。
今日は一体何の日でしょう?

にわとりのかびん」
菅野 元 11才


September 2


森林公園からの眺め
森林公園西側から望む向かいの平楽の丘には、ゆったりと米軍住宅が並び、まるで外国のよう・・・
ここも返還が決まっているので、やがてマンションや建売などが立ち並び、ゴチャゴチャするんだろうな〜。

September 1

早朝の散歩、西の空に薄い和紙を貼り付けたようなまんまるい月が出ていました。そういえば昨夜はビールを飲みながら煌々と輝く月を見たっけ。。。
そう、これからは月のきれいな季節です。まだまだ日中は暑いけど空を見るのが楽しみ。
セミも往く夏を惜しむかのように精一杯鳴き、夜は草むらで虫の音が集き、季節の移ろいを感じます。
先日、志保ちゃんがタイ土産を持参。ユネスコの文化交流事業で、夏休みにタイに行きました。タイの学生との交歓や、世界遺産の見学など素晴らしい経験をしてきました。その話はまたいずれ・・・。


エスニックなおみやげ



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