あとりえ絵日記
2008

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8月の絵日記へ

July27

ロンドンからmikakoさんが里帰り。モダンアートの美術館で描いたヌードクロッキーをみんなで見ています。
人種も様々、個性的なモデルさんたちなので個性的なmikakoさんにピッタリ。広吉先生も絶賛。素晴らしいクロッキーでした。
AYAさんもmikakoさんの里帰りに合わせてアトリエに来ました。二人はずっと仲良し、お互いを高めあう素敵な友達。
本日はMizukiちゃんのお姉ちゃんがモデルでしたが、夕方、Mizukiちゃんとそのだんな様も来て、おいしいワインを飲みおしゃべりしました。

みんな10代の少女(?)だったけど、もう立派な大人の女性になって、それぞれが自分の道を 歩んでいます。ずっと良い友人であり続けるでしょう。


July20

伊澤里美展」開催中です。連日の30度を越す暑さも吹き飛ぶ、涼しげな様々な「水」を描いた油絵中心の個展です。会場には「水」をテーマにしたBGMが流れ、涼しさを演出。汗を拭きき坂を上って来た人も、「来た甲斐があったわ」とすっかりくつろいでいました。24日(木)まで。
ゲストも絵とコーディネート、涼しそう!

June19

ダンボールの箱の中にはカタツムリが20匹以上入っています。まさ君が捕まえました。例によって子供たちは一斉に庭へ飛び出して行き、手に手にカタツムリを掴んできました。中にはダンゴ虫の子もいたり・・・。

木曜日は男の子が多いせいか毎週こんな光景が繰り広げられて、野外自然教室のよう。それが、その時々によって、虫でなく、ヘビイチゴだったり、ツクシだったり・・・。「絵を習いに行っているのにっ!」なんて野暮なことを言う父母はひとりもいません。
普段塾や、他のおケイコ事でのびのび遊ぶ機会が少ないからです。ともだちや自然の中で遊ぶことによって基礎体力や考える力がつき・・なんて理屈を言うより、高揚した頬や、瞳を見れば何をかいわんや、なのです。

あんまり遊んでばかりでもまずいので、時々「休憩終わり!」と呼び戻し、もう少し色を塗ろうね、とか、一枚仕上げたら又休憩していいよ、などと描かせるのも一苦労ですが、遊んだ経験から描いた絵は生き生きしているので、やっぱり遊びは大切だなと思います。


虫を捕まえてあげていた最年長の子が「帰りに逃がしてあげな」と言って、それに従うこどもがいる。「もって帰るならちゃんと飼いな」と子供の中でルールを教える子がいる。これって、昔みたいにガキ大将や、ミソッカスもごちゃ混ぜで遊んでいた時の感じ。カンちゃんのおじいちゃんと「いいなあ」と相槌を打ったのでした。


June14

「上野健一郎展」の搬出終わりました。5,6点売れたでしょうか、中々の成績でした。アトリエ展にも出品した「カリフラワーみたいな女」を買ったのは若干8歳のきえちゃん(ワォ)!!
アトリエ展のときから気に入っていて、個展では「ほしいので安くしてください」とメッセージを書き、上野くんの心を揺さぶったのです。自分のお小遣いで買おうというのだから立派、すごいことです。

迷路の本の1ページ
by kie


一晩考えて上野君はきえちゃんの言い値で手放すことを決心。きえちゃんは「カリフラワーのような女」をゲットし、上野君は1000円と、きえちゃんの手紙、プラスきえママからのシャンパンをいただき、双方めでたく納まったのでした。
そしてその大切な1000円はそっくりギャラリーに寄付、後進の活動費の一部として積み立てられます。
こんなめでたい結末もアトリエならではのことでしょう。

8才で気に入った絵を買おうというきえちゃんは小学校3年生。お姉ちゃんが3歳の頃お絵かきに来ていた縁で、アトリエに来るようになったのですが、来てから帰るまでとどまることなく絵を描いたり何かを作ったり、素晴らしい創造力の持ち主、将来ビッグになるだろうな〜、とmせんせいは楽しみにしています。
しかも、かなりの美人でしょ?



May29

やれやれやっとユニセフの絵画コンクールに出品する子供の作品を郵送した。「地球環境世界児童画コンクール」で、世界中の子供たちが応募する。といっても今日食べるものがなく絵画どころじゃない国の子供たちがゴマンといるのだから、政情が安定している国だけだけれど、それでも文化や暮らしの異なった子供たちの絵に触れるのはよいことだし、紙や鉛筆もない子供たちについても知り、自分たちがいかに恵まれているか、また環境についても考えるきっかけになります。

アトリエ展が終わってから絵を描き始め、5月の終わりに発送しますが、毎年のことながら中にはぎりぎりまで描いている子供がいて、ハラハラする。全員終わったらその絵のコメント、学校名住所年齢など書くことがたくさんあってひィひィ言いながら記入し、返却してくれないので全員の写真を撮り、梱包して発送するまで気が抜けないのです。

そんなこんなで結構休みの日が潰れたりします。hpの更新も遅々として進まず、あとりえ絵日記も日記とはいえない有様。あれをしながらこれのことを考え、それをしていても向こうのことを気にしているので、実は落ち着かないのです。はたから見るとのんびり見えるらしいけど。。。結局テキパキ出来ないのだから仕方ないか、、、仕事はのんびりでも進んでいるのかなぁ(ブツブツ・・・)

キラちゃんが「先生カナヘビいる?」と聞いてきた。「いるよ、蕗の葉っぱのへん」聞き終わらないうちに飛び出した子供たち、蕗の葉を掻き分けて夢中になってカナヘビ探し。間もなく「センセーつかまえたよー」はァー、可愛らしい小さなとかげが子供の手の中でドキドキしてる。こんな瞬間がいいなァと思う。
シモンくんがもらって、「今度はぼく」とリュウくん。「次はマユ」ともらってない子は6年生のキラちゃんにねだっている。キラちゃんは年長のせいかみんなの要求をかなえようと必死。もらった子は今度は「センセイコップちょうだい」と2階に来る。先生はプラコップにラップをかけて、キリで空気穴を開けてあげると、それぞれ土を入れたり草を入れたり、カナヘビの住環境を調える。。子供たちの目がキラキラしている。
子供たちが帰った後、なぎ倒された蕗が無残、早く食べればよかった。。。


May20

光通信に切り変えたら2週間インターネットがつながらなかった。「光」に変えた人は、「早いですよ」「快適ですよ」と言うのに・・・。ぐすん。
NTT、OCN、NEC(PCのメーカー)と電話でやりとりしながら何度もPCを操作し、1週間。。。あきらめて出張サービスを待つこと1週間。。。どうやら、6年使っているPCに問題がある様子。「買い替えか〜」とため息。2週間目に何とかプロのおかげで繋がった。確かに早い。でも付けっぱなしにしていると省エネなのか切れてしまう、何故でしょう?「光」って切れやすいの?          
気を取り直して、、、、、、15日から「上野健一郎展」やってます。回を重ねるたびに上野君の世界が充実した「象」になってきたのを感じます。見る人が楽しめるのは言うまでもないが、実は誰より作者が創ることを楽しんでいることが見る側に伝わって親近感が湧くのかもしれない。
本人よりも作品のほうが見た目は可愛い。可愛い作品が作れる本人は心がきっと可愛いのだね。。。なんちゃって。


April18


TVで映画の予告をしていた。イングランドの広大な邸宅の庭園にある噴水に飛び込み、ぐしょぬれで上がってくる女性に、薄いヴェールのようにまといつく衣装と体の美しさに、ドラマへの期待感がふくらみ見に行くことにした。インターネットで調べると横浜シネマリンで18日までとある。あら、今日までだ。

キーラ・ナイトレイ主演の「つぐない」。小説家志望の多感な少女、13才のブライオニーが美しい姉セシーリアと庭師の息子ロビーとの恋を誤解。嘘の証言をしたために愛し合う二人は引き裂かれる。犯した罪の大きさに少女が気づいた時にはすでに第2次世界大戦が始まり、3人は運命の波に飲み込まれてゆく・・・。

一生かけても償えないことがあるのね。思春期の多感な少女の無垢で残酷な心理が見事に描かれ、またキーラ・ナイトレイの美しさにうっとりしたのでした。


April12

春に3日の晴れ無し、と言うけどほんとに今年は雨が多い。
にもかかわらずアトリエ展の3日間だけ晴れ!!これ日ごろの行いかなぁ。

ムサビの2年生シュンスケくん企画の「アトリエ弁当」。制作は今年ムサビの彫刻科を卒業のコモリくん。出品目録の表紙を弁当箱に見立て、真ん中に梅干を印刷しておいて、周りを紙版画のおかずで弁当を完成させるというもの。
面白い企画に期待は膨らむ。・・・が、すんなりとはいかなかった。コモリくんは見本の弁当をコンクリートを固めた自称「石版」をノミで彫り彫刻したが上手く印刷できず、多くの問題を抱えて先行きが危ぶまれたが、創造力200%のこのアトリエに不可能はない!
「なんかこうもっと簡単な消しゴムのスタンプとかさぁ」とm先生のお言葉に一夜でおかずの数々を作って(彫って)来たのはさすが彫刻科出身。

これがまた子供たちに受け、楽しそうにペタンぺたんとお弁当を作る様子にスタッフ一同ほっとしたのでした。喜々として参加しているスタッフもいたりして・・・


アトリエ大賞
スタッフがいつもこれだけいればねえ


アトリエべんとう作ってます。

上手に描けたね!!

仕掛けが面白い遊び心の絵本

子供の絵はいつもなごむ


March30

「坂下広吉展」も今日を入れて2日かぎり。
5週目の休みでやっとゆっくり行けることになり、レンタカーでドライブをかねてルンルン♪お天気も上々、途中、隅田川の桜も満開です。
2時間ちょっとで美術館に着きました。          
前回は国道側の正面から入りましたが、着いたのが駐車場のある方だったので裏の入り口から入りました。ここからの景観も全体の構造が良くわかる素敵なデザインです。中の空間も自然光をうまく取り入れた吹き抜けなど、白い壁と梁を生かした構造は程よい力強さとやさしさの融合です。お昼は館長,中村さんの手打ち蕎麦に、庭で採れた侘助(椿の花)やシュンラン(蘭の花)、近所の農家 から頂いたという朝採りの野菜のてんぷらのおいしいこと。ワインとお蕎麦も良くあってすっかりくつろいでしまいました。改めて館内を見渡すと、「黄魂悲曲」七部作が壁面に適度な間隔を置き、所々に小品を配し展示されて、まるでこの作品のためにデザインされた空間のように見えたのはさすがと思いました。程なくして、これもめづらしい桜の紅茶をご馳走になり、様々な人との出会いで豊かな空間が出来ていると感じました。
     アトリエもこの様にありたいです。2年後には又ここで広吉先生の個展を開くことになりました。新たな気持ちでがんばります。皆さんも是非是非この可愛い美術館を訪れてみてください。そのときは手打ち蕎麦の予約をお忘れなく。

March23


12日から始まった「坂下広吉展」もあと一週間を残すのみとなりました。本日は柏にいる先生の理解者で、絵を何点も持っている渡部さんが出版記念パーティを主催してくれました。

「坂下広吉と絵と小説の話をしよう」と題して一部は広吉先生のトーク。代表作ともいえる7部作のタイトルは「讃歌」であると3日前に思い至ったと。すべての苦しみや悲しみの果てに喜びに変わるという深い話でした。また、ギルガメシュの画家と言われる所以、旧約聖書との関わりなどについても語られ、先生の詩「さくら物語」を舞踏家の青年が朗読、呼吸と間合いの巧みさに皆さんも静かに聞き入っていました。
2部では併設のカフェで渡部さんが主催する「歌声ともしびの会」で盛り上がりました。
みんな青春時代に戻って・・・


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